エストニアで “The New Era in Digital Identification”に参加してきました

エストニア滞在をしばらくしていた時に、とても面白そうなイベントが開催されていました。

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タイトルからもわかりますが、なんともエストニアらしい催しですね!

 

エストニアはe-residencyなど、既存の国家の仕組みとは全く違う国家をすでに運用していて
そこで行うガバナンスももちろん既存のものではなく、現代的なソリューションで運用していきたい。

例えば、
・パスポートを必要ないようにしたい(バイオメトリクスの重ね合わせの方が良い)
・行政をAIで強化(エンハンス)したい
などなど、現在のテクノロジーを使った現代国家に向かっていくミートアップでした

 

そもそも現在の国家は現代国家とは言えないものが多いでしょう。
それは、近代の仕組みで国家を運用していることが多いからです。憲法などが一番わかりやすい近代的仕組みでしょう。

これ自体を否定する気は全くありませんが、テクノロジーによって
この仕組みをアップデートすることができるはずです。それを先頭でやっているのがエストニアでしょう。

そんな中でも個人的に好きな概念の一つが
“country as a service”というものです。このタイトルでの公演があるのでシェアしておきます。
今回のイベントの内容とも、ビジョンなど重なる部分はとても多いので復習コンテンツとしては結構優秀だと思います。

”サービスとしての国”
なんとも素晴らしい考え方ですね。エストニアは世界で唯一国政選挙がインターネットでできる国です。その仕組みをサービスとして他国にも販売したりする。
国そのものがサービス母体のように振る舞うことをやっている面白い国です。

もちろん、これだけでなく様々なサービスがあるのですが、動画で紹介されているので割愛

country as a serviceがなぜ僕が面白いと思うかというと、
これまでの国が一気に別のものに見える可能性があるからです

例えば
・エストニアのサービスにお金を払う人は納税者?
・エストニアのサービスを使う人は国民?
・エストニアのサービスをリモートでメンテナンスする外国人は国民?
などなど、挙げればきりがないのかもしれませんが
いずれにせよ、既存の国民国家の概念では語れない、定義できない状態がたくさん出てくるようになると思います。

これによって、国境は次第に溶けていって
国家レベルでは、政治や行政というものは特定の管理者、特定の労働者が存在しなくても、使いたい人が一人でも存在すれば動く、スマートコントラクトのような形で、記述されるようになり

個人レベルではグローバルIDのようなもの、つまり地球規模ネットワークで自分のアイデンティティをブロックチェーンのようなパブリックで一意に定まろうとするものにデジタルに記録されているものが、これからは必要である。
というような考察を僕はしています。

そのような概念を(動画は2016年のものなので)少なくとも2年以上前から
運用しているエストニアだからこそ、このタイミングでのThe New Era in Digital Identificationということなのでしょう。

最近では、ダブルワーク、マルチワーク、テレワークなど
働くことにおいて、多くのフィールドに同時に足を置くことが次第に広まってきましたが、
エストニアを皮切りに、ダブルナショナリティ、マルチナショナリティなども当たり前になる時代がそう遠くないのでしょう。

実際、僕もエストニアの電子住民で、
宇宙国家アスガルディアのメンバーでもあったりするので
すでに三重国籍っぽい感じになっていますw

 

ただ、これが未来的かというとおそらくそうではないでしょう。
インターネットができた時点であったり、ソフトウェアができた時点で
このようなことができうると予測していた人はいたはずです。
例えばLawrence Lessigも論文の中で、法を技術者がプログラムで定義することができるはずだ。
プログラムにはそういう力があるはずだと指摘していました。2006年の論文です。

よく、エストニアはITを駆使した未来国家だと表現されることがありますが
僕はとても違和感を覚えます。きっとそういう認識の人は、時間が近代で止まっているのでしょう。僕から見れば、エストニアはとても現代的な国家です。

また、エストニアに行きたいですねぇ

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